オルソケラトロジー長所・短所、よくある質問

【オルソケラトロジー】

長所

  • ・装用を中止すればもとの状態に戻せる。
  • ・子供でも装用可能。
  • ・LASIK(レーシック=近視手術)に比べ費用が安い。
  • ・日中裸眼で生活が可能。
  • ・スポーツやコンタクトレンズがむかない仕事に有利。
  • ・近視の進行を予防できる。

短所

  • ・矯正できる度数に限界がある。
  • ・強い乱視や角膜形状によっては、処方が困難な場合がある。
  • ・夜間のハロー・グレアー(光が周りに散って見える現象)が気になる場合がある。
  • ・矯正効果は一過性で効果を維持するために治療を続ける必要がある。
  • ・円錐角膜など眼に病気があるとできない。

よくある質問

Q 通院期間はどのくらいかかりますか?

A 定期検査はレンズ処方後治療開始から、翌日・1週間後・4週間後・3ヶ月後となります。
その後は3ヶ月に一度定期検査を受けてください。

Q 人によって、効果の現われ方に違いがありますか?

A 20歳未満の方は非常に速く高い効果が現われる場合が多く、男女差もありません。
ただし30歳以上になると、効果の現われ方が多少鈍くなる傾向があります。

Q どのくらいから効果があらわれますか?

A 近視の強さによって多少違いはありますが、一般的に効果が現れるのは非常に早いといえます。
早い場合は数時間後から、遅い場合でもほとんどの方が1週間くらいで裸眼で生活できるようになります。

Q 効果はどれくらい持続しますか?

A 個人差はありますが1回目の装用で翌日の昼くらいまで効果が持続します。また装着期間が長くなれば持続力は次第に延長され、1週間くらいで1日中良好な視力が持続します。

Q 効果があらわれないこともあるのですか?

A どんなに強い近視の方も高齢者の方も、効果は必ず現われます。ただ、近視は軽減しても視力にそれが充分反映されるとは限りません。治療開始前のカウンセリングでどの程度まで近視が軽減するかを説明し、納得していただいてから治療を開始します。

Q だれでもできますか?

A 詳しい検査とテストレンズの装用などに基づいてオルソケラトロジー治療が可能かどうか判断致します。近視や乱視の程度、角膜形状や角膜の硬さによっては、この治療法が適切でない場合があります。ただ現状は約80%の来院患者様が治療可能で、オルソケラトロジー療法を開始しており、良好な視力になり「日中は裸眼にて生活」されており、大変喜ばれております。

Q 毎日装用しなければならないのですか?

A 毎日装用しなければならない方もいれば1週間に2~3回の装用だけでよい方もいます。場合によっては1週間に1回で充分という方もあり、近視の強さや年齢によって多少違いはあり、装用の頻度は異なります。しかしながら、その装用頻度に関係なくその装用を継続する必要があります。

Q 1日の装用時間はどの程度必要ですか?

A 6時間程度は必要です。睡眠時間が充分に得られないと矯正効果に影響が出てきます。睡眠時間は充分に取るようにしましょう。

Q レンズの寿命は?どのくらいの期間で交換しなくてはいけないのですか?

A レンズの寿命は通常の高酸素透過性ハードレンズと同じくらいです。2~3年で交換する必要があるとお考えください。

Q レンズが破損したり無くした場合など、新しいコンタクトが必要な場合、どうすれば良いのですか?その費用は?

A 検査後、新しいレンズを処方します。レンズ代金は1枚あたり、38,500円です。

Q レンズケア用品は通常のコンタクトレンズのものとは違うのでしょうか?

A オルソケラトロジーのレンズの取扱は、基本的に通常のハードコンタクトレンズと同じですが、レンズは全く違う角膜矯正用特殊レンズですので、ケア用品に関しても専用のものを使っていただきます。より早く・より高い矯正効果を得るために、レンズの取扱・ケアについても大切な要因となりますので、専門医の指示に従って正しく行ってください。

Q レンズ装用中に違和感がある場合はどうすればよいですか?

A 装用中に目に違和感がある場合は、必ず一度レンズを外してください。その後もう一度レンズを装用してみてください。それでもまだ違和感がある場合はレンズを外して来院してください。

Q レンズ装用時や装用後に痛みはありませんか?

A 痛みはほとんどありません。通常のハードコンタクトレンズと比較して装用感は随分と優れています。
痛み、違和感等により眠れなかった方は現在までいらっしゃいません。

Q ドライアイでも大丈夫ですか?

A 夜間眠っている時に装用するので涙の量の少ない方や、目の乾きやすいドライアイの方でも、安心してお使いいただけます。

Q アレルギー性結膜炎ですが、オルソケラトロジーの治療を受けることはできますか?

A コンタクトレンズが原因で起こるアレルギーの場合昼間装用しないことでかえって状態が良くなることがあります。それ以外の原因によるアレルギーにおいても、医師の指示に従い正しく使用すれば問題が起こることはありません。

Q 目の病気を持っている人でも大丈夫でしょうか?

A 目に病気を持っている人は、まず直接医師にご相談ください。場合によっては治療できないこともあります。

Q 安全面は大丈夫ですか?

A 日常使用されているハードレンズやソフトレンズも、感染を起こしたり角膜を傷つけることがあり、これらを回避するためには適切な処方および定期検査が非常に重要です。オルソケラトロジーレンズも同様で、ケアを怠ったり、定期検査を怠る事で眼に障害を残す事がありますので、異常があればすぐに受診するよう心がけてください。
また、長期的には通常のコンタクトレンズと同じく角膜の内皮細胞の減少が危惧されています。これに関して当院では、患者様に対し定期的な受診をご指導し、角膜内皮細胞を定期的に測定し注意深く経過観察しています。

Q レンズを着けていても見えますか?

A レンズには近視の度数は入っておりませんが、着けていてもきちんと見えます。

Q 乱視は矯正できますか?

A 乱視と一言で言っても色々なタイプがありますが、角膜乱視であればある程度矯正は可能です。通常はあまりございませんが、乱視の方向などが悪かったり強すぎると矯正が難しい場合があります。

Q 近視が完全に治るのですか?

A いいえ、治るわけではありません。オルソケラトロジーの場合効果は一時的で、視力が安定しても毎日または2~3日に1回は就寝時装用しないと効果は得られません。レンズをはずしそのまま放置することで、しばらくして角膜はもとの状態に戻ります。それが短所でもあるのですが、同時にそれはレーシックなどの手術に比べ極めて安全であるという長所でもあるのです。

Q 保険は適用されますか?また費用はどのくらいかかるのでしょうか?

A 最初の検査や診察には、健康保険を使うことが出来ます。3,000円前後です。治療を開始した場合は自由診療となり保険が使えません。
実際にかかる費用は、3ヶ月間の検査・診療費用・オルソケラトロジーのレンズ代金・レンズケアのための、初回ケア用品セットの代金すべてが含まれて、片眼治療の場合 143,000円(税込)・両眼治療の場合 286,000円(税込)です。
もし予想に反して十分な裸眼視力がでなかったり、治療結果に満足されない場合で1ヶ月以内であれば治療を中止でき、片眼88,000円(税込)・両眼198,000円(税込)を返金致します。

Q 分割支払いはできるのでしょうか?

A 診察代・ケア用品(初回以外)・破損等によるレンズ費用等は分割支払いできませんが、初回治療費[片眼143,000円(税込)・両眼 286,000円(税込)]は分割支払いのご相談を承っております。ご遠慮なくお申し出ください。

Q 治療を希望する場合どうしたらいいですか?

A 予約制となっておりますので03-3483-7482までお電話してください。初回は約2時間ほどかかる場合がありますので、充分お時間に余裕をもってご来院ください。